「子どもの頃にもっと勉強していたら……」そう思ったことはありませんか?

子どもの頃には遊ぶことに夢中だった私たちも、成長し社会に出て子どもを持つと、同じように無邪気に遊んでばかりの子ども達に、もっと勉強してほしい、と思ってしまいます。
 
今回は、なぜ子どもの頃にはもったいない時間の使い方をしてしまうのか、どうすれば子ども達に有意義な時間を使って貰うことができるのか、をご紹介していきたいと思います。
 

子どもと大人の感じる時間感覚は違う

 
みなさんは「ジャネーの法則」をご存知でしょうか。
 
ジャネーの法則とは「子どもの頃は時間を長く感じたのに、大人になってからはあっという間に時が過ぎていく」という人が時間に対してどう感じるかは年齢によって変化することを指摘したものです。
 
例えば「1年間」の感じ方を考えてみます。50歳の人にとって1年は50回繰り返した内の1回となりますが、5歳の子どもにとっては5回繰り返した内の1回となり、その差は10倍です。つまり、50歳の人が(今日も1日終わるな~)と感じるとき、5歳の子どもは(10日間も経ったな~)と心理的には感じる、ということになります。
 
しかし、ここで一つ疑問が出てきます。大人でも時間に対して、長かった、と感じるときもあれば、短かった、と感じるときもあります。実は、この法則には実験による裏付けはされていないため、実際にはもっと緩やかに時間の感じ方は変化すると言われているのです。
 

刺激の量で1日の体感スピードは変化する

 
時間感覚の差に関する研究では様々なものがありますが、その中の一つに「充実時程錯覚」というものがあります。
 
「充実時程錯覚」とは、刺激を受ける量が多ければ多いほど、時間を長く感じるというものです。上部にある動画をご覧ください。(30秒程度の短い動画で音もありません)
 
いかがでしょうか。ゆっくりドリブルしている動画と、急いでドリブルをしている動画を比べると急いでドリブルをしている動画の方が長く感じたのではないでしょうか。これが「充実時程錯覚」です。
 
初めての体験が多い子ども時代は毎日たくさんの刺激を受けています。一方、大人は経験を積み、多くのことに対して「知っている」「当たり前」「いつも通り」になっている場合が多いため、刺激が少なくなり時間を短く感じてしまうのです。
 

「刺激」によって「へこたれない」子どもになる

 
時間感覚に「刺激」が大きな影響を与えていることは理解頂けたと思います。次は、親御さんがお子さんに対してどのような刺激を用意してあげると良いのか、を一緒に考えていきましょう。
 
2018年に「独立行政法人 国立青少年教育振興機構」がまとめた「子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究」報告書があります。この報告書では、社会を生き抜く資質・能力(へこたれない力、意欲、コミュニケーション能力、自己肯定感、等)と子どもの頃の体験がどのように関わっているか、について各世代にアンケートを取った結果をまとめたものです。特に「刺激」に関して言及されていたものを以下にまとめたのでご覧ください。

  • 子供の頃、家族行事やお手伝い、友だちとの外遊び、学校での委員会活動や部活動をよくしていた人はへこたれない力が高い。
  • 子供の頃、家族との愛情・絆が強かった人、遊びの熱中度や学習意欲が高かった人はへこたれない力が高い。
  • 子供の頃、お手伝いや家族行事といった体験が多く、家族との愛情や絆を強く感じていた人や、外遊びを多くし、遊びに熱中していた人はへこたれない力が高い。
  • 周りの大人から褒められたり、叱られた経験が多かった人はへこたれない力が高い。
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/117/File/00_report.pdf

特に、家庭内外で強く他人と関わりを持つこと、何事にも一生懸命打ち込むことが「へこたれない力」に好影響を与えていることがわかります。また「へこたれない力」は「自己肯定感」にも影響を与えることも言及されています。
 
どんなことでも「なんとなく」ではなく「一生懸命」取り組むことは良い刺激となります。宿題や手伝いなど、やるべきこともやらずに遊んでばかりいる我が子を見ていると「うちの子は、遊びにばかり一生懸命で……」とため息が出てしまうかもしれません。
 
そんなときは「一生懸命になれるものがあるって幸せなことだな」と捉えるようにしてみて下さい。ちなみにゲームはゲームでも、子どものクリエイティブな能力や論理的思考力を育てるのにぴったりのゲームがMinecraft(マインクラフト)です。

Minecraft(マインクラフト)がどんなゲームでどのように子どもたちにいい刺激を与えるかは上記の記事を読んで確認してみてください。(検索でも常に上位に表示されている人気の記事になります)
 

まとめ

 
お子さんが感じている時間の感覚と大人の感覚の違いや違いが生じる原因などを確認してきましたが、いかがでしょうか。

  1. 子どもの体感時間が大人よりも長いのは、受ける刺激量が多いため
  2. 「へこたれない力」を育むためには、勉強でも遊びでも一生懸命取り組むこと、家族との関わりを強く持つことが重要

特にお子さんが小さいうちは、勉強を無理やりやらせるよりも、夢中になって遊ぶことを優先させた方が有意義な時間を過ごすことができるでしょう。もちろん、何かに興味を持った時に可能な限り集中できる環境を作ってあげることや、理解を示してあげることも、親御さんとしては重要だと思います。

習い事等で家族以外の大人に褒められる体験も重要な刺激になりますし、刺激が考える力につながり、勉強への興味にもつながることが期待できます。是非お子さんにいい刺激を提供してあげましょう。