2020年は、新型コロナウイルスの影響により学校が休校したり、卒業式や入学式が延期や中止になったりしたところもありました。

リモートワーク(在宅勤務)を採用する企業が増え、社会人でも自宅で仕事をする人が急増しているというニュースを見た方も多いかと思います。

そんな中「オンライン授業」を開始する学校が増えています。
オンライン授業とはどのようなものなのか、実施するためにはどんな環境が必要なのかを解説したいと思います。

オンライン授業の種類

動画配信形式

あらかじめ撮影した動画を再生することで授業をうけるスタイルです。

最もわかりやすいのは「今でしょ!」で有名になった林修先生が講師を務める東進ハイスクールです。
東進ハイスクールでは、特別公開授業などを除き動画配信授業を行っています。

基本的には一方通行の授業形式となるため、一般的な「授業」とは少し異なります。
事前に録画された動画を再生する形式のため、YouTubeの動画を見るのと使い勝手は変わりません。
そのため、好きな時間に繰り返し見ることができるのがメリットですが、 質問などをその場で行えないことがデメリットとなります。

中継方式

カメラやマイクを利用して、先生の授業内容をリアルタイムで中継します。
動画配信と違いリアルタイムで配信するため、先生や一緒に受けている人とコミュニケーションを取ることができます。
今まで教室で授業を行っていた内容をそのまま家で受けられるのがメリットですが、動画配信形式と比べ必要な機材が多いのと、授業の時間にパソコンが起動しない、通信が途切れるなどのトラブルがあると受け直しができないのがデメリットです。

2020年からスタートするオンライン授業のほとんどはこの形式です。
みらいごとラボでも、この方式でのオンライン授業を提供しています。

オンライン授業を受けるために必要なもの

オンライン授業を受けるためには、配信側も受信側も機材が必要になります。
学校側からの指示の場合は指定する機材があると思いますので、そちらに従ってください。
こちらでは、一般的に使用する機材を紹介します。

パソコン・タブレット

授業内容を画面に映すため、見るための機材が必要になります。
スマートフォンでも可能な場合もありますが、どうしても画面が小さすぎてわかりづらくなります。

できれば大きな画面のパソコンを準備したり、タブレットの内容をテレビ画面に映したりと、大きく見える環境を作ってあげるのが良いでしょう。

インターネット回線

次に重要なのが、インターネット回線になります。

オンライン授業を受ける場合には、回線はなるべく光回線などの固定回線(自宅のインターネット)をお勧めします。
スマートフォンのテザリングやWi-Fiルーターでも授業を受けることは不可能ではありませんが、ビデオ通話を長時間行うのと同じなので、通信量が多くなり、いわゆるギガがどんどん無くなっていきます。

みらいごとラボで使用しているZOOMという通話アプリの場合、2〜3時間で1ギガ消費します。
学校の授業を想定すると1日で約2ギガ程度消費しますので、ギガ使い放題の容量50GBを学校の授業でほぼ使い切ってしまうということになります。
途中で通信制限がかかってしまったら、授業を受けることができなくなってしまいますので、安心して授業を受けるためには、完全使い放題の回線があると良いでしょう。

カメラとマイク

カメラとマイクは、動画配信形式の場合は不要です。
中継方式の場合は、受信側が配信側とコミュニケーションを取るために必要です。
無くても先生側の一方的な授業を受けることは可能ですが、やはり質問ができたり、他の人に顔を見せたりすることで、一緒に授業を受けているという感覚はあった方がより良く授業が受けられると思います。

最近では、カメラもマイクもパソコンやタブレットに内蔵されている場合があります。
使う予定のパソコン・タブレットに機能がついているかどうか、確認すると良いでしょう。

オンライン授業のメリットとデメリット

メリット:環境があればどこでも受講できる

学校に登校することなく、授業を受けることができます。
受講する場所を選ばないということは、通学時間や通学経路を考慮する必要がないというメリットがあります。
特に、感染症の流行時に外出しなくて良いため、感染のリスクが低くなります。

また、周囲の子に気を取られることが少なく授業に集中することができます。

デメリット:孤独を感じやすい

メリットにも挙げたことではありますが、周囲の子の存在が薄くなります。
みんな一緒に授業を受けているのですが、どうしてもコミュニケーションは「先生対一人」が基本となります。
特に同級生とのコミュニケーションを重んじる子には、疎外感や孤独感を感じやすい環境になりがちです。

通常の授業とは違った点で、子どものメンタルに気を付ける必要があります。

おわりに

オンライン授業について色々説明してきました。いかがでしたか?
当然メリットもデメリットもありますが、緊急事態宣言が解除されても「三密」を避ける動きは今後もしばらく続くと思います。
休校により、勉強についていけなくなるのではないかという不安もつきまといますので、授業を受けることができる手段が増えるのは良いことだと言えるでしょう。


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