「子どもに家でプログラミングを勉強させたい!」と思っても
・いったいどんなものがあるのか
・色々買うことになって費用がかかるのではないか
・せっかく始めても、難しくて続けられないのではないか
など、悩みが尽きないと思います。 今回は難易度別に子ども向けのプログラミングソフトを紹介します。
是非参考にしてみてください。
初級編
初級編として、まずは「楽しみながら学習する」ことができるソフトを紹介します。
Hour of code(アワー・オブ・コード)
対象者:小学2年生〜
Webブラウザだけで実施できるプログラミング学習です。
Minecraft(マインクラフト)やディズニーキャラクターを操作するプログラムを作成することで、 ゲーム感覚でプログラミング的思考を育てることができます。
https://hourofcode.com/jp/learn
上記のページにアクセスすると、海外サイトの日本語訳という感じのサイトが表示されます。
下の「あなたの言語のアクティビティ」と書いてある一覧が、日本語対応しているコンテンツになります。
様々なコンテンツがあり、プログラミングの問題を解くことで先に進むことができるようになっています。
試しにMinecraftを選択してみます。
対象年齢やスキル、動作条件などがわかりやすく書いてあります。
実際の画面は以下のような感じで、上部にクリア条件が書いてあります。
画面中央より左にある「ブロック」をつなげることでプログラミングを行うことができます。
これを「ビジュアルプログラミング」といいます。
小学生低学年はもちろん、コンテンツによっては小学校入学前でも簡単にプレイできますので、 まずはこのあたりからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
中級編
中級編はもうちょっとパワーアップ。 パソコンを使ってちょっと本格的なゲームを作ります。
Scratch(スクラッチ)
対象者:小学2年生〜
Scratchは、インターネットでマウス操作だけで簡単にゲームが作れるソフトウェアです。
RPGツクールなどといったゲーム作成ソフトの簡易版と思っていただければいいかと思います。
ScratchはWebブラウザ版とPCアプリ(ソフト)版がありますが、 今回はPCアプリ版を紹介します。
以下のページから無料でダウンロードできます。
https://scratch.mit.edu/download
Windows10をお使いの方は、 「Get it from Microsoft」のリンクよりインストールする事ができ、WindowsやMacだけでなく、Androidタブレットのアプリが用意されています。
なお、iPadには「Scratch Jr」という別のアプリが用意されています。
アプリを起動すると、以下のような画面が表示されます。
ビジュアルプログラミングで、右側にいる猫を動かすプログラムを作ることができます。
以下のサイトで、世界の人たちが作った作品が公開されています。
https://scratch.mit.edu/explore/projects/all
Swift Playgrounds(スイフト プレイグラウンド)
対象者:小学校高学年〜
iPad専用のアプリになりますが、 実際のiOSアプリと同じプログラミングのコードを書くことで、 画面内のキャラクターを操作することができます。
iPadのApp Storeより、「Swift Playgrounds」と検索すると無料でダウンロードができます。
Scratchはマウスを使用してブロックを操作しました。 それに対して、Swift Playgroundsはプログラミングの言語である「Swift」を実際にコーディングしますので、若干難易度が上がります。
このSwiftは、iOSアプリの開発に実際に使われています。 つまり、このアプリを使ってSwiftをマスターすることで、実際にiOSアプリを作るための基礎知識が身につくことになります。
上級編
上級編では、実際に「モノ」を動かすことができるソフトを紹介します。
どちらもお金はかかりますが、 お子様の興味も引きやすい上に達成感が得られやすく、 モチベーションアップに繋がりやすいです。
embot(エムボット)
対象者:小学校低学年〜
あまりプログラミングの学習に意欲を持っていないようなお子様に最適です。
embotは、このような段ボールでできたロボットを動かすことができます。
ロボットが段ボールでできているので、 お子様が気軽にカスタマイズすることができます。
たとえば、カッコいい剣を持たせてみたり、かわいいアクセサリーをつけてみたり。
自分が好きに作ったロボットを動かす事ができる。 これだけでもモチベーションアップ間違いなしです!
embotは、以下のサイトから購入できます。
https://www.embot.jp/
micro:bit(マイクロビット)
対象者:小学校低学年〜
パソコン、またはタブレットと接続して本格的なプログラミング学習ができる 小さなコンピュータです。
Scratch同様に、マウスで操作してプログラミングを行うことができます。
micro:bitは小さなコンピュータで、 LEDが点灯するだけでなく気温や湿度を測ることもでき、 IoTの学習をすることもできます。
micro:bitは、Scratchと同様にブロックをつなげるビジュアルプログラミングができますが、 仕事でプログラミングする人が使うプログラミング言語、JavaScriptやPythonでプログラミングすることもできます。
JavaScriptはWebアプリケーションで、 PythonはAI(人工知能)の分野で使われるプログラミング言語です。
初めのうちはマウスでビジュアルプログラミング、 慣れてきたらJavaScriptやPythonでプログラミングをする、ということも可能です。
同じ教材を使いながらランクアップしていくことができるのです。
micro:bitは、以下のサイトから購入できます。
https://microbit.org/ja/resellers/
おわりに
5つのプログラミング教材を紹介しました。 上級編は少しお金がかかってしまいますが、初級編・中級編の3つはパソコンやタブレットがあれば無料で始めることができます。
初級編は、小学校低学年からが前提となっていますが、パソコンやタブレットに触れているお子様であれば未就学児でもできるものもあります。
「難しいのでは」という先入観は持たず、是非お子様にチャレンジさせてみてください。