新型コロナウィルスの影響で授業の開始が遅れながらも、各学校では一学期の授業がスタートしようとしています。
そんな中、プログラミング教育の必修化がついに始まります。
学校によっては、いきなりパソコンを使い始めるそうです。
子どもにはきちんと授業を理解してほしいと思う反面
「自分はパソコンがまったくわからないから、質問されたらどうしよう」
と不安な親御さんもいらっしゃると思います。
そこで今回は、パソコンが苦手な方に、
・パソコンは本当に難しいのか?
・子どもにパソコンを覚えてもらうために大事なこと
についてお話をしたいと思います。
携帯電話は苦手ですか?
あえて「携帯電話」という書き方をしました。
かつてはいわゆる「ガラケー」を使っており、現在はスマートフォンを使っている方が多いと思います。
機種変更をしたとき、メーカーが変わると操作方法が変わって使いづらかったという思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、それでもしばらく経つとある程度の操作はできるようになっていませんでしたか?
スマートフォンを使っている方は、フリック入力も
「最初は辛かったけど、そう言えば最近は普通に使っているかも」
という方が多いのではないかと思います。
今パソコンを使っている人は、携帯電話と同じように
「使う必要があったから操作方法を覚えた」
という方が大勢います。
実際のところ、パソコンも携帯電話も、覚えないと操作できない部分はそう変わりません。
機種変更で操作感が変わる携帯電話の方が、場合によっては覚えることが多いかもしれません。
パソコンとスマホ、実はあまり変わらない
携帯電話、特にスマートフォンをお使いの方は、何らかの「アプリ」をダウンロードして使った経験があると思います。
実は、パソコンも使い方はほとんど同じです。
昔のパソコンだと、CDやDVDからインストールしなければならなかったのですが、インターネットが発達した最近では、パソコンのアプリもPC用のアプリストアからダウンロードして使う、というものが多いです。
スマートフォンとパソコンの性能差はどんどん縮まっていますし、操作についてもタッチパネルのついたパソコンなら、画面を触ることで操作することができたり、フリック入力が可能だったりと「本当にパソコンなの!?」という機能も増えてきています。
パソコンは
「色々なことができるが、操作が面倒な機械」
から
「スマートフォンのようなものだけど、よりアプリが多く、できることが多い機械」
に変わりつつあるということです。
それなら、何故パソコンなのか
「そんなに性能が変わらないのであれば、スマホやタブレットでいいのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、パソコンには「よりできることが多い」というのも事実なのです。
例えばゲームの「マインクラフト」を例に挙げると、普通に遊ぶことはスマホ版やタブレット版でも可能ですが、機能や見た目を変更したいわゆる「改造プログラム(MOD)」で遊ぶことはパソコン版でしかできません。
また、プログラミングを勉強して「より複雑なプログラムを作りたい!」と思ったときにはパソコンが必要になります。
最初からパソコンを覚えておいて損になることは無いのです。
みらいごとラボの「マイクラプログラミングコース」でも、パソコン版を使って学習しています。
子どもにパソコンを覚えてもらうために大事なこと
「子どもにパソコンを覚えてほしいですか?」
と聞かれた場合、程度の差はあっても「覚えてほしくない」という方は少ないと思います。
学校の授業ではかなりの確率でパソコンの操作を教わることになりますし、習い事としてプログラミング教室に通えば更に得意になってくれるのでは……と考える親御さんも多いと思います。
親が苦手なことを子どもに習わせるのは、パソコンに限らず習い事ではよくあることです。
もちろん、プロの先生に指導してもらえるので、お子さんの能力は伸びていくでしょう。
ただ、習い事に対するモチベーションが下がったとき、逆にモチベーションが上がったときに、
「自分は苦手だからよくわからない」
と突き放してしまうと、お子さんのモチベーションは下がってしまい、パソコンに対するやる気がなくなってしまう恐れがあります。
まさに「親が苦手だから子どもも苦手」になってしまうのです。
そうならないために、授業でも習い事でも、お子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。
別にパソコンが得意になる必要はありません。
お子さんが習っている内容や、どういうことが楽しいのかを聞いてあげましょう。
せっかくだから、お子さんにパソコンを教わってみる、というのも面白いと思います。
他人に教えることにより、お子さんが習った内容を深く理解する、という効果も期待できます。
おわりに
かつて、パソコンは値段がとても高く、特定の仕事や趣味の人が使うプロのツールでした。
しかし今は値段も安くなり、 スマートフォンの技術を逆に取り入れている部分もあり 「家電の一種」と言ってもおかしくないほど簡単に使うことができるようになりました。
「知らないから苦手」と思わず、お子さんと一緒にパソコンに触ってみてはいかがでしょうか。