大学入試センターは3月24日に2025年1月に実施する大学入学共通テストの教科・科目の再編案を公表しました。
大学入学共通テストの教科・科目の再編案の内容としては、プログラミングやデータサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す「情報」が導入されます。
これにより「情報」は「国語」や「数学」などと並ぶ基礎教科になります。
大学入学共通テストの主なポイント
- 現行の6教科30科目を7教科21科目に(2025年から導入)
- 新設教科として「情報」を追加
- 地歴公民を再編し、「歴史総合」「地理総合」「公共」などの内容から出題
- 数学を再編し、「数学Ⅱ・B・C」が登場
- 理科4つの基礎科目を「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」に一本化
- 受験にパソコンを使う方式(CBT)の切り替えは見送り
「情報」教科を基礎教科とすることで、将来不足すると言われているIT(情報技術)人材の裾野拡大につなげる狙いがあります。
公表された「情報」サンプル問題の内容
「情報」のサンプル問題として、
- 比例代表選挙の議席配分方法をプログラミングで検討
- サッカーのワールドカップ(W杯)に関するデータを分析
以上のような内容が問題として盛り込まれました。
1. 比例代表選挙の議席配分方法をプログラミングで検討
各政党の当選者数を求めるプログラムが記載され、空欄部分を正しくマークするような内容となっています。
プログラミング言語を模した疑似言語が使われており、プログラミング未経験者大学入試センターとして「高校で何らかのプログラミング言語を実習すれば容易に理解できる」と言っています。
2. サッカーのワールドカップ(W杯)に関するデータを分析
W杯の反則やパスの回数を分析した表が記載され、決勝進出チームと予選敗退チームの違いを考えさせる問題内容です。
大学入試センターによる出題の狙いとして「データ活用に関する基本的な理解や考察力を測る」とのことです。
2003年から高校で必修となった「情報」教科
情報教科は2003年から高校で必修となっていますが、2013年から現行の学習指導要領でプログラミングを含む科目を履修しているのは全体の2割にとどまっています。
2022年からは「情報I」が必修となり、全ての高校生がプログラミングやデータ活用を学ぶことになります。
教育現場の現状
2022年からは高校における「情報I」が必修となりますが、「情報」を専門に教える教員は限られているのが現状です。
文部科学省によりますと、全国の公立高校で情報を担当する教員は2020年5月時点で5,072人いますが、そのうち1,210人は「情報」の教員免許を持っていないとのことで、他教科との兼任も多いそうです。
実際の「情報」サンプル問題
サンプル問題をご覧になっていかがですか?
とても難しそうですよね。
「主体的・対話的な深い学び」が狙いの新学習指導要領
高校で来年春から段階的に実施される、新学習指導要領の基軸となるのは「主体的・対話的な深い学び」です。
3月24日に公表された「歴史総合」「地理総合」「公共」「情報」の問題例では、能動的な思考が求められる会話文や複数の資料を読み解かせる出題が目立ちます。
刷新される共通テストの受験生第1号となるのは、今年4月に中学3年生に進級する世代です。
「受験対策が不安」
「子どもにプログラミングをどう学ばせればいいのか」
「過去問がないので、どう対策をすればいいのか心配」
このように受講生や保護者からは不安の声が漏れています。
大学入試の改革が進む中、4年後に受験を迎える中学生らは大学入試本番に向け、学習スタイルの変化を求められることになりますね。
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