プログラミング教育必修化の勘違い

「プログラミングという教科ができる」は勘違い

「2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されます。」このように聴くと「プログラミングの授業が始まるんだな」と思う方が多いのですが、国語算数理科社会というような教科のひとつとしてプログラミングが始まるわけではありません。

あくまでも、算数や理科などの教科の中に組み込まれることになっています。そして、具体的にどの学年でどれくらいの時間数でプログラミングを扱うかは、現段階では全く不明です。

「プログラミング言語を覚える」は勘違い

「プログラミングという教科」が無いわけですから、プログラミング言語(JAVA、Python等)を覚える授業もありません。小学校段階におけるプログラミング教育の実施例としてましては、以下のようなものが考えられます。

総合的な学習の時間:自分の暮らしとプログラミングとの関係を考えて、その良さに気づく学び
理科:電気製品にはプログラミングが活用され条件に応じて動作していることに気づく学び
算数:図の作成において、プログラミング的思考と数学的な思考の関係やよさに気づく学び
音楽:創作用のICTツールを活用しながら、音の長さや高さの組み合わせなどを試行錯誤し、音楽を作る学び

プログラミング教育は始まったばかり

実施例からみてもわかる通り、決して「プログラマーの育成」が目的ではないということです。

とはいえ、「まだまだプログラミングなんて」と安心できるかと言えばそうでもありません。現時点でも90%以上の職業が、少なくとも基礎的なITスキルを必要としていると言われており、欧米やその他の国や地域でも学校教育のカリキュラムの一環としてプログラミングを導入しています。

この「プログラミング教育必修化」の流れは、まだ始まったばかりですので、どのように変化していくかはわかりません。ただ、この学びの過程で「プログラミング的思考」を身につけることは、大人になった時に必要となる能力の一つになることは間違いないでしょう。