「プログラミング的思考」で必要となる能力のひとつに「分解」があります。例えば、下の図のようにA地点からB地点に行くとした場合、

□ □ B


A

前に1マス進む
前に1マス進む
前に1マス進む
右に90度回転
前に1マス進む
前に1マス進む

となります。私たちがA地点からB地点まで歩くとした場合、日常的には「右に90度回転」するということを意識していません。実際には行動を分解すると、「前に進む」ということと、「向きを変える」ということは別の動きになります。

細かく分解することが大事

プログラミング的思考を学ぶ上では、この「分解」するということがとても重要になります。プログラムを組むことに限りませんが次のようなことをやる時には必ず必要となります。

・誰かが実現したいと思っていることを、出来る限り細かく分解して理解する
・自分がやっていることを、誰かに引き継ぐとき、作業を出来る限り細かく分解して伝える
・何か問題が発生したとき、解決可能となるレベルまで分解し、問題を解決しやすくする

このように「分解」する能力は、何かを創り出すときにも必要ですし、問題を解決するためにも必要となります。また、この能力が足りないと、円滑にコミュニケーションを取ることは当然難しいでしょう。

子どもの頃から、この思考習慣を身につけることは、大人になった時、かなり大きな武器になるだろうと思います。