最近あちこちで「AI」という単語をよく耳にすると思います。

近年では、

・AI搭載スマートフォン
・AI搭載冷蔵庫
・AI搭載エアコン

など、様々な家電製品にもAIが搭載される時代になりました。

でも、「AI」っていったい何なのでしょうか?

AI = 人工知能

AIは「Artificial Intelligence」、日本語に訳すと「人工知能」です。

機械が言葉の内容を理解したり、たくさんのデータから推測したり、問題を特定して解決したり……つまり、AIを使うことで、「今までは人が判断していたものを代わりに機械が判断できる」ようになります。

身近な例で言うと、iPhoneに搭載されたSiriや、Androidに搭載されたGoogleアシスタントもAIの一種です。

今日の予定を確認したい場合、以前はカレンダーのアプリを開くことが必要でした。今は、スマートフォンに向かって「今日の予定は?」と聞くと音声で答えてくれます。

それまでは秘書がやっていたような仕事をしてくれているのです。

今のAIができること

AIは素晴らしい技術ですが、物語の世界のように感情を持ったり、人間に敵対したりするまでにはまだなっていません。

今のAIができることを簡単に紹介します。

人と会話する

人の発する声を認識し、その意味を理解し返答を行います。

iPhoneのSiriやPepper君、東京駅にいるAIさくらさんなど、人と会話できるAIがどんどん増えてきています

まだ研究段階の事が多く、できることは限られますが、この先どんどん賢くなっていくでしょう。


人物の判断・判別をする

一番身近なのは「顔認識」と「表情分析」です。

スマホやデジカメで写真を撮ると、すぐに顔にピントが合うようになっています。笑顔を検知するシャッターもあります。

また、最新の自動車に搭載されている歩行者検知や標識判断にも、AIの技術がふんだんに使われています。

他にも、文字の認識もどんどん高性能になってきており、手書きの文字をデジタル化する事も以前に比べれば簡単になってきました。

また、画像による検品もどんどん精度が上がっており、人の目で見るよりも不良品を見つけやすくなっています。


未来の予測をする

10年前に比べて、テレビの降水確率が正確になったな、と思うことはありませんか?

降水確率の算出方法は、その時点での温度や湿度などのデータから似たような状況を見つけ、100回分の統計情報から算出していました。

AIは過去のすべてのデータを用いて天気の予想をすることができます。

それまでは断片的な気象情報から予測をしていたのに対し、その日の気温の変化などの連続したデータから気象の予測が立てられるようになりました。

その結果、より正確な予測ができるようになりました。

AIを使うことで、未来の予測がどんどん正確になっていくのです。

AIに仕事を奪われる?

2019年現在では、AIに仕事を奪われることはほぼないと考えてよいでしょう。一部の業務に使われ、作業量が減る程度です。

でも、10年後に皆様のお子様が大人になり仕事を始めようとした場合、今存在している仕事がAIに取って代わられて無くなっている可能性は大いにあります。

しかしこれはAIに限ったことではありません。

過去にはあった仕事や、業界自体がなくなったことはたくさんあります。

電話の技術進歩に伴い電話交換手という仕事は消えましたし、機械化に伴いボーリングのピンをセットするような仕事もなくなりました。

最近の例では郵便局でしょう。

電子メールが浸透し、手紙や年賀状を出す人が減り、郵便事業の縮小を余儀なくされています。
「一定のルールで行われる単純作業」がどんどん機械化、自動化されて仕事が無くなっていくのです。

どんな仕事がなくなる?

では、今の小学生が大人になる10年後、20年後にはどんな仕事がなくなるのでしょうか?
まず優先的に消えていくのは、先ほど挙げたように「単純作業」です。

・受付業務
・データ入力業務
・工場業務
・オペレーター業務

仕事は無くならなくても、AIと共存もしくは使いこなす事が求められるようになり、今とは仕事の内容が大きく変わる可能性が高いです。

仕事を奪われない・奪われにくい仕事とは?

では、AIに奪われない・奪われにくい仕事とは何でしょうか?

クリエイティブな仕事は簡単に奪われないと言われてはいますが、写真やイラストなどはAIに奪われる時代が来るかもしれないとも言われています。

今後間違いなく需要が増えるのは「AIを作る・育てる仕事」です。

今まであまりAIと関係ない業種にもAIの導入が増えていき、AIが無ければ仕事ができなくなる社会が来るでしょう。

これは、20年前には一般的ではなかったパソコンが、今では無いと仕事ができない状態に似ています。

それでは「AIを作る・育てる」ために必要なものはなんでしょうか?

必要な知識は色々ありますが、一番大事なのは

「ものごとを”論理的に”説明することができる能力」

です。一般的に日本人は苦手と言われている能力です。

実は、2020年度から小学校で始まるプログラミング教育の要項にある
「プログラミング的思考」がこれにあたります。

子どもの頃からプログラミング的思考=論理的思考に触れることにより、AIを扱うスキルのある人材を多く育成したいという考えなのです。

学校の流れを受けて、子ども向けのプログラミングスクールも増えてきています。

プログラミングスクールのメリットは、プログラミングを順序だてて学ぶことができることです。また、一人ではつまずいてしまう時も、講師がサポートしてくれるのが心強いです。

スクールなどでプログラミングの勉強をすることで、学校での勉強に役立つだけでなく、将来の仕事をするために役立つ基礎知識を身につけることができるのです。