みなさん、こんにちはわたなべ先生です。

今日はちょっと私のこどものころの遊びでもあった将棋についてお話します。

まだ、パソコンも任天堂のゲーム機もSONYのプレステもなかった頃、それは私の少年時代です。
 そのころの遊びの一つだったのが将棋です。こどものころだれでも一度は触ったことがあるものでした。
 将棋の遊び方は、二人で対戦する本将棋が普通ですが、その他に周り将棋やお金将棋という遊び方も有りました。
 今は将棋もパソコンやゲーム機ではやったことがあっても実際の将棋駒を触った事がある人は少ないのかもしれません。
実際の駒を手で握った感触が無いのはちょっと寂しい気もします。

二人で対戦する本将棋について少し解説してみます。
将棋のルールは簡単で、相手の王を取れば勝ちなのですが実際には取ることはありません
 将棋盤と呼ばれる盤面上で、自分の駒を上手く動かして相手の玉を詰ますことが目的です。
 え!詰みってなんですか?って思った人のために詰みを解説。
 将棋の「詰み」とは、”相手の玉を取り囲んで逃げることができない状態に追い込むこと”を指します。詰みの状態では相手は必ず次の手で玉を取られてしまい、ゲームに敗北することになります。
 そして、将棋には8種類の駒があります。

王、飛車、角、金、銀、桂馬、香車、歩

 このなかでも、縦横自由に何マスでも動き回れる飛車がとても強い駒です。そして、飛車が敵陣に入り込み成り駒になると更に弱点だった斜めにも一つづく動けるようになり正に最強の駒「」となります。

 将棋の覚え始めた頃、私は将棋の格言というものが有ることを知り、どんな格言があってどう言う意味なのか調べていました。
 格言を勉強して理解すれば強くなれるのかと思っていたのですが、将棋の格言は対戦に役立つというよりは将棋を指すときの考え方やうっかりミスをしないための戒めのようなものが多いものだと気づきました。

そんな、なかでも印象にのこっている面白い格言を紹介します。

将棋おもしろ格言

その1
「ヘボ将棋 王より飛車を可愛がり」→これは王手がかかっているときも気が付かずに飛車を逃がして負けになることをいいます。初心者にはよくこの状況が起こるのでヘボ将棋と言われています。

その2
「二丁飛車に追われる夢をみた」→相手に飛車を奪われてしまい、二枚の飛車で追い回される恐怖が夢に出てきたという話で、それくらい飛車という駒は強いので敵に回したらとても怖いということでしょう。

 どちらも飛車にまつわる格言でした、飛車がとても強い駒だと言いましたが、もしあなたが将棋に強くなりたければ「詰将棋」というものを勉強すると良いでしょう。

 実は将棋では駒の価値判断がとても大切なのです。そして駒の価値は将棋の局面(盤面に配されている敵と味方の状況)によって常に変化します。つまり強い駒が価値の高い駒ではないのです。
 ときには飛車よりも桂馬だったり、金だったり、角だったたりの方が価値が高い場合があります。そういうときは飛車を相手に取らせて桂馬を取ったり、金を取ったりします。詰将棋を勉強することで、そういうやり取りの勉強ができるからです。