こんにちは!なかじま先生です。
授業でのプログラミングは楽しんでいますか?

今日は、スクラッチの内容に触れながら、「ゲームデザインと”正確さ”」について紹介したいと思います!

突然ですがみなさん、『モンスターストライク』というスマートフォンアプリを知っていますか?
2013年にリリースされたゲームアプリで、スマホゲームとして10年以上人気が続いているゲームです。

もしかしたらみんなにとってはもう古いゲームかな?

今回、なかじま先生は、Scratchを使ってモンストみたいなゲームを作ってみました!

こちらから遊べますよ!→https://scratch.mit.edu/projects/934029308

上が実際に遊んでみた動画です!
相手が円の形をしていて変な方向に跳ね返ってしまうので連続して当てるのが難しいですね……!

ここで少し、モンスターストライクの方をプレイしてみましょう。

あれ……?なんか自分で作ったゲームよりも連続ヒットが出やすいぞ……!?

自分の球の動きを見ると、相手は円の形をしているハズなのに、変な動きをしていない

(ここから難しい話が出てきます。中学校の理科の内容だよ!)

相手が円形なら、球は円の表面に対する入射角反射角の影響で、下の図のように動くハズだ!

実際スクラッチで作ったゲームは、こんな感じで動いているのが分かる。
下から打ったボールが横に跳ねていく現象がよく見えるハズだ。

でも、モンストの画面を見ると……下から打った球が、そのまま反射して下に帰ってきているぞ!?
つまり、モンストの球の動きはおかしい!!!間違っている!!!!正しくない!!!!!

……とは言っても。

実際に遊んでみると、自分で作ったゲームよりはるかにモンストの方が楽しいです。もちろん、エフェクトやさまざまな効果の影響もありますが、何よりも反射が単純で連続ヒットしやすいので気分がいい。

それと比べて、自分のゲームはなかなか連続ヒットしなくてちょっと残念です。

このように、ゲームは往々にして正しい動きとは違った動きをすることがあります。これは、大抵がそうした方がゲームが面白くなるという理由です。(技術的に再現できない場合もありますが)

モンストでも、大体は円形にして実際の当たり判定をカクカクにすることで、このような動きを再現していますね。

正確であること求められるもの(今回の場合は、ゲームの面白さ)は異なることがあります。時には、正確さを捨てる方が良いこともあるでしょう。モンストの場合はそれで面白さが評価されて人気になっています。

だからといって、正確さを無視しても良い、というわけではありません。正確さと面白さのどちらが良いかを比較して決める必要があります。その判断をするためにも、日頃から学びを得ることが大切ですね。

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株式会社MIXI.『ゲームアプリに関する二次創作ガイドライン』.https://mixi.co.jp/guideline/.2024/12/14